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【SHOP INTERVIEW】

長く大切に、愛され続けること。

環境、街、生き方すべてにリンク。

『galerie P+EN』 市原千里

 

 

ギャラリー?ショップ?アトリエ?両隣はレトロな風情の『はね海老』と、オープンエアーな『スペイン食堂 BAR DUFI』。そのどちらとも対照的、ごくミニマルな建築デザインが印象的な『galerie P+EN』が、名古屋最古のアーケード商店街に出現したのは、2010年3月。

代表の市原千里さんは、長年デザイン、アートの分野で活躍するスタイリスト。建築家の夫で共同経営者でもある市原正人さん(dero.inc/市原建築設計事務所)が、2009年に円頓寺界隈の空き店舗とテナントのマッチング事業を手がける<ナゴノダナバンク>を立ち上げ、その第1号店となった。

 

 

「20年以上前から市原はこの界隈に関心を持ち、商店街店主はじめ建築家や大学関連の人たちで商店街活性化に取り組む<那古野下町衆>(2007年発足)に参加してきました。私も昔ながらの風情を残すこの街が好きで、一緒に関わるようになり、街を盛り上げていくにはまず自分たちが出店しないと!という思いから、空き物件をリノベーションし、P+ENをオープンしました」。

当時は新しい店舗が加わることも少なく、シャッターを下ろしたままの店もチラホラ。商店街への出店にあたり、彼女が特に心を砕いたのは、“この街にいかに視線を向け、ひとを寄せるか”。ただお洒落なモノ、自分の好きなモノを売ればいいというわけではない。この街らしい“文化”や“スタイル”を根付かせていくには、他にはない“ここでしかできない”企画を考える必要がある。

「先ずはこの無名のショップのオープン企画展によって、商店街にどれだけ集客でき、商店街の認知度を上げるかを第一に考えました。東京表参道ヒルズで開催された<magazine library>に着目し、当たって砕けろ精神でラブコール。そして2010年に東京以外での初の展示を開催することでき、これにより当店と円頓寺商店街の全国区規模での宣伝効果に成功しました」。

 

 

彼女のこうした熱意と先鋭的なセンスが、感度の高い層やクリエイターの注目を集め、以来店舗企画のみならず、まちづくりにもさまざまなアプローチで一石を投じ続けている。今では企画ごとに遠方から足を運ぶお客さまも多く、ブランド志向を超越し、まっさらな感性で飛び込んできてくれる若い世代も増えつつあるという。

「主に取り扱っているのは、アーティストやデザイナーのものづくりに対する姿勢や哲学まで伝わるような服やアクセサリー、アートなど。昔からものをゴミにしない、長く使い続けたいという思いが根底にあり、子供や孫にまで伝え継いで使ってもらえるような愛着の持てるものを扱いたいというのがP+ENの考え方です。ファストファッション全盛の世の中では一見高価に思われがちでも、本当に気に入った良質なものを長年愛用し、リメイクしたり、最後はクッションカバーにするなどして使い切るぐらいの愛着が持てれば、決して高くはないはず。そんな風に感じて手にしてもらえたら嬉しいですね」。

「エシカル」「サスティナビリティ」という言葉が一般的に知られる前から、環境や社会の本来あるべき姿を大切に、夫とともに街に息づく文化のいまむかしを縫合し続ける千里さん。ちょっと重めの扉を開ければ、その先にはココロが心地よく刺激されるクリエイティブな世界が拓かれるはず。

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