まちの皆さんに愛されるクリーニング屋さん。仲良しのご夫婦がいつも笑顔で迎えてくれます。クリーニングのついでに、ご夫婦とおしゃべりを楽しんでいくお客さんも。お店の前には奥様が作る手作りの布小物が色とりどりに並び、お手頃な価格と使いやすさが大人気です。
【SHOP INTERVIEW】
毎日の身だしなみやおしゃれを
気軽に手軽にお得にリフレッシュ!
『ホワイト急便』店主 増田義弘さん・芳枝さんご夫妻
円頓寺商店街で唯一のクリーニング屋さんといえば、ピンクの看板が目印の『ホワイト急便』。手作り雑貨がいろとりどりに並ぶ店頭のワゴンが、自転車やカートを停めて手にするおかあさんやおばあちゃんたちに人気だ。
「うちの家内が手芸が得意で、いろいろつくったものを販売しとるんだわ。いちばんよく売れるのはマスクだねえ」と、トレードマークのキャップをかぶって店先に出てきてくれる義弘さん。
ご夫妻が円頓寺商店街で、クリーニング店を始めたのは2007年。当時はまだそれほど大きく注目されていなかった街が、年々ぽつりぽつりと新しいお店ができはじめ、地元の人だけでなく若い人たちやまち歩きの人が訪れるようになっていった。
いつもご夫婦でにこやかに店頭に立ち、クリーニングを出しに来たお客様も、ついつい立ち話がはずんでしまう。そんな商店街のなごみスポットにもなっている。
「昔からのご近所さんがほとんどだけど、この辺りは転勤族の人も多くてね。シャツやスーツをいつも出してくれていたお客さんが“今年で転勤になりますから”と挨拶に来てくれたりするんですが、そういう時はやっぱりちょっと寂しいね。最近は会社勤めでもカジュアルが多くなり、このところはリモートも増えてきているから、昔よりは1人当たりのクリーニング利用は減ってきているかなあ。うちでは毎月誕生月の人には半額サービスをやっているので、特に4・5月は冬物をどっさり出されます(笑)。ダウンやコート類などは特にお得だからね」。
朝出しておけば夕方の帰宅時には受け取れる即日仕上げは、働く人にとっては本当に助かるもの。また、コロナ禍が長引く今年の春には、地域を元気に支えたい!と、詰め放題の福袋や学生服・園児服の無料クリーニングキャンペーンを実施するなどして喜ばれたという。
「クリーニングのことでわからないことは、気軽に持ち込んで相談してもらえれば」。
着るもののクリーニングは、身だしなみの基本。シミが気になるシャツやブラウス、少しくたびれてきたかなというジャケットやワンピースも、クリーニングに出してみるとシャキッと蘇ることも。諦めて断捨離をしてしまう前に、もう一度リフレッシュさせてみませんか?